茶谷産業株式会社 御中

ワークフロー図の「紫のところ」を、
やさしい言葉で説明します

前回お送りした「モックの見方ガイド」の続きとして、今回は /flow のワークフロー図 だけに的をしぼりました。 専門的な言葉をできるだけ使わず、はじめて見る方でもわかるように書いています。

2026年9月2日 株式会社ピースフラットシステム(金谷・関川)

00この資料は何のためのものか

お送りしたワークフロー図(/flow のページ)は、情報量が多く、パッと見ただけでは「結局どこを見ればいいのか」が分かりにくいものです。 この資料では、図の見方そのもの と、「紫」がついている場所が具体的に何を意味しているか の2つだけに絞って、順番にご説明します。

先に結論だけ言うと──
紫がついている場所は、「これまで人が手を動かしてやっていた、単純なチェック作業」を指しています。 「どう判断するか」ではなく、「その判断のために材料を集めたり、見比べたりする手間」のことです。ここは後ほど詳しく説明します。

01まず、図の全体の作り方

学校の「教科ごとのノート」をイメージすると分かりやすいです。

たとえ話
ワークフロー図のページには、上のほうに 「はじめに」「① 輸出審査フロー」「② 国内販売フロー」「③ 輸入フロー」「システムの全体像」「いまのシステム」「安全性」 という タブ(見出しボタン)が並んでいます。これは、ノートの表紙に貼る「付箋(インデックス)」と同じ役割です。 見たいタブをクリックすると、そのページだけが開く仕組みになっています。

①②③の3つのタブが、実際の業務の流れを描いた図(フローチャート)です。それぞれ「輸出審査」「国内販売」「輸入」という、 茶谷産業様の3つの大きな仕事の流れに対応しています。

図の中は、横方向にたくさんの四角い箱が並び、矢印でつながっています。 左から右に読み進めると、仕事が発生してから終わるまでの流れがそのまま追えるようになっています。 横に長いので、画面を横にスクロールしたり、「-」「+」ボタンで拡大・縮小したりしながらご覧ください。

02箱の「色」は、作業の種類を表しています

図の中の箱は、色によって7種類に分かれています。これは学校のノートで「大事なところは赤、暗記は青」と色分けするのと同じ考え方です。

白色ふつうの作業(何かを行う工程)
黄色っぽい色書類を作る工程(申請書・契約書などを書く)
青色上司などの承認・確認(ハンコをもらう)
うすい紫色パソコンのシステムに入力したり、調べたりする工程
オレンジ色「これでいいか」を決める分かれ道(ここで話が分岐する)
赤色取引を中止する(★マーク)
点線のグレー会社の外の人(お客様・銀行など)が行うこと
注意していただきたい点が1つあります。
上の「うすい紫色の四角」は、作業の種類(パソコンを使う工程)を表す色です。 このあと説明する「濃い紫色の丸い数字」とは、色は似ていますがまったく別のものです。次の章で説明します。

03本題:「紫の丸い数字」は何を意味するか

ここが、今回いちばんお伝えしたいポイントです。

E1
図のあちこちに、こういう濃い紫色の丸に、E・D・Iのアルファベットと数字が書かれた小さい印が付いています (E=輸出審査、D=国内販売、I=輸入、の頭文字です)。
たとえ話
テストの答案を思い浮かべてください。先生が採点するとき、「漢字が合っているか辞書と見比べる」「前の答案と同じ間違いがないか探す」というような、 やり方が決まっていて、誰がやっても答えが同じになる作業があります。これは、先生がベテランでも新人でも、結果は変わりません。 紫の丸い数字は、まさにこの「誰がやっても答えが同じになる作業」がある場所についている目印です。

数字そのものに意味はありません。E1・E2…という数字は、ただの通し番号(何番目の箱か)であって、 「1番が一番大事」というような順位付けではありません。図の中でどこの話をしているかを指し示すための、単なる目印だとお考えください。

大事なのは「紫の丸がついている=そこは人が判断しなくてよくなる」ではない、という点です。
紫の丸がついているのは、あくまで「調べる」「見比べる」「書き写す」「探す」「思い出す」といった、手を動かす部分だけです。 「これで良いか」「いくらにするか」「取引を続けるか」といった決めごとは、これまでどおり必ず人が行います。

04具体的に、何をラクにするのか(5つの実例)

図の中で紫の丸がついている工程の中から、代表的な5つを、やさしい言葉で説明します。

① 該非判定(がいひはんてい)
「輸出してはいけない品物」に
当てはまらないかを調べる作業
いま
どこを見て確認したかは、ベテランの頭の中にしかありません
これから
どの項目を・どんな基準で見たかが、毎回記録として残るようになります
② 二次審査
前に似たような注文が
なかったかを思い出す作業
いま
「前にもこんな注文があったな」と覚えている人に聞くしかありません
これから
同じような過去の案件を、仕組みが自動で探して見せてくれます
③ 見積の値付け
いくらで売るかを決めるときの
参考になる数字を集める作業
いま
いくらにするかは、ベテランの「勘」に頼っています
これから
過去の似た案件でいくらだったかを、毎回参考として出してくれます
④ L/Cのディスクレ対応
銀行の書類(信用状)と契約内容が
ズレていないか見比べる作業
いま
どこがズレやすいかは、経験のある人にしか分かりません
これから
どこがズレていて、どう対応したかが記録として残ります
⑤ 出荷前の再審査
送る直前に、最初の確認から
何か変わっていないか見直す作業
いま
何が変わったかは、書類を突き合わせた本人しか分かりません
これから
変わった点と、その対応が案件ごとに記録として残ります
5つとも、共通点があります。
どれも「書き写す・見比べる・探す・思い出す」という、答えが1つに決まる作業だという点です。 反対に、「危ないと判断するかどうか」「いくらにするか」「取引をやめるかどうか」という、人によって判断が分かれる部分には、 いっさい手を加えていません。

05実際に図を開いてみるときの、3つの手順

1
見たいタブを開く「① 輸出審査フロー」「② 国内販売フロー」「③ 輸入フロー」のうち、気になるものを1つクリックします。
2
上の「凡例(はんれい)」を確認する図のすぐ上に、色の意味の一覧が出ています。迷ったら、まずここに戻ってきてください。
3
紫の丸い数字を探す数字がついている箱の中の文字を読めば、「そこで、どんな作業がラクになるのか」がそのまま書いてあります。数字自体は覚えなくて大丈夫です。

06最後に、変わらない3つのこと

図の中の情報が多いぶん、「全部変わってしまうのでは」とご不安になるかもしれません。そんなことはありません。

① 工程は減らしません 審査の回数も、ハンコをもらう場所も、取引をやめる分かれ道も、すべて今のまま残します。
② 決めるのは人です 該非に当たるか、取引を続けるか、いくらにするか。これらはすべて、これまでどおり人が決めます。
③ 今の道具のままです いまお使いのメール・Excel・社内チャットなどは、そのまま使い続けられます。新しく覚えることはほとんどありません。
次回のお打ち合わせでは、この資料をなぞるのではなく、実際に図を画面に映しながら、気になったところをその場でご説明します。 ISO審査対応が落ち着かれてから、ご都合の良いタイミングでご相談させてください。